大理石床(厚20mm)に床暖房は使えるのか?(実施工)
天然大理石の床(もしくはタイル)に床暖房は使えるのか??
石やタイルの床はどうしても見た目は良いけど冬場冷たいのが気になる・・・
何て思うかた多いのではないでしょうか?
その中で冬場の寒さ対策で床暖房という選択肢をした中で
依頼先のハウスメーカーや工務店に
「タイル・大理石でも床暖房使えますか??」と質問すると大半は「対応しているタイル」もあります。
「但し、フローリングに比べると暖まりが悪いかもしれません・・・・」
もしくは
「タイルが割れる可能性がある、目地が割れる可能性がある、暖まりが悪い可能性がある。。。
それらは保証できません。。。」なんて自信のない答えが返ってくることが多いと思います。
当社でもこれまで新築住宅・リフォーム(マンション)などでタイル床に床暖房は
数多く施工して参りました。床暖房を専門に施工ている会社ではありませんが
ガス式ですとメーカー リンナイさんの床ほっとや
電気式ですと長期保証で有名なプリマヴェーラという床暖房を採用してきました。
今回は床の厚みでは最高に厚みのある20mmの大理石で床暖房を施工してみました。
(床暖房はリンナイ 床ほっとを使用しました。ガス式床暖房)
今回思い切ってガス式の床暖房を大理石の床暖房に使用した理由として
こちらのお客様は5年ほど前にも当社でリフォームいただきまして
当時は同じ天然大理石(厚み20mm)で電気式の床暖房プリマヴェーラを
使用して施工させていただきました。その際に問題なくお使いいただいて
不具合も一切ありませんでした。
ただ、電気式の床暖房は立ち上がりが遅く、スイッチ切った後も
冷めるのが早かったため、今回がガス式の温水で試して施工してほしい
とご要望をいただきまして施工に踏み切りました。
メーカーさんに問い合わせたところ
天然大理石で厚み20mmはあまり前例がないため
なんとも言えないという回答でした・・・・
①下地の合板15mm
②温水の床暖パネル
③合板12mm
④天然大理石20mm
ドキドキしながら大理石の施工が完了。いざ温水テスト(一発勝負です)
失敗すると大理石を剥がさないといけないため、社運が掛かっております・・・
スイッチを入れてから20分ほどでジワジワ暖かくなりました。
外気温 8℃ 室内温度 16℃
スイッチを入れて40分くらいすると部屋全体も暖まってきて、電気式の床暖房の場合は
タイマーでスイッチを入れて完全に暖かくなるまでに1時間ほどかかっていたそうですが
それよりは温水式の方が立ち上がりの暖まりスピードも早い様子です。
○電気式(200V)
6時間つけていてスイッチを切ってから15分ほどは暖かい
○ガス温水式
6時間つけていてスイッチを切ってから1時間ほど暖かい
結果20mm厚みの大理石でも床暖房は使えました。
(フローリングと比べると厚みがありますので遅いかもしれませんが天然石でも使えるという結果です)
施工してみて注意すべきポイントは
大理石あるいはタイルを貼る際に使用する
ボンドを十分に検討する必要があります。
また、目地についても目地は出来るだけ4mm以上の幅を設けて
弾性系の目地にしないと割れます(砂系の目地ですと確実に割れます)
経過観察して気がつくことがありましたら当ブログ記事を更新します。
ご参考にして頂けましたら幸いです。