2023年02月26日

足腰の弱い人にとってありがたいバスリフトとは?どんな人におすすめかについて解説

足腰の弱い人にとってありがたいバスリフトとは?どんな人におすすめかについて解説

高齢者になると足腰が弱くなるので、入浴するのも一苦労です。入浴時に転倒してけがをするケースもありますし、寝たきりや車いすになると入浴するのが困難になるでしょう。そのような方でも、手軽に入浴できるツールがバスリフトです。

ここでは、どのような方にバスリフトがおすすめか、導入するタイミングについてみていきます。家族の中に高齢者がおり、お風呂に入るのも大変そうであれば、導入を検討してみるといいでしょう。

バスリフトについて解説

まず、そもそもバスリフトがどのようなものかわからないという人もいらっしゃるでしょう。そのような人のために、バスリフトとはどのようなものかについて解説します。

バスリフトとは

バスリフトとは、浴槽の出入りや立ち上がりをサポートするための介護用品です。高齢者になって足腰が弱くなると、浴槽に入るのも大変になります。普通のお風呂の場合、なかなか入浴できないという高齢者も出てくるでしょう。

しかしバスリフトがあれば、座った状態のままで浴槽の出入りができます。足腰の弱い高齢者でも自力で入浴でき、車いすなどの場合でも家族が介助すれば無理なくお風呂に入れるでしょう。 バスリフトに入浴する人が座って、あとは電動で昇降します。座った状態で浴槽を超えられますし、座面が昇降することでお風呂に入ることが可能です。浴槽の中で身をかがんだときに、足元が滑って転倒する心配もありません。

入浴者にとってのメリット

バスリフトを導入することで、入浴する人が安全にお風呂に入れます。高齢者や障害のある人にとって、浴槽につかるのは大変な作業です。しかし、リフトが電動で入浴する際の動作をサポートする形になるため、入浴者の負担を大幅に軽減できるでしょう。

また、お年寄りにとってお風呂場は危険なスポットです。まず床は濡れていることが多く、滑りやすくなっています。お風呂場で滑って転倒して、大けがをする危険性もあるでしょう。

また、ヒートショックによる事故もしばしば聞かれます。温度差によって血圧が急激に変化して、浴室内で体調が急激に悪化することもあるのです。その結果、浴槽内で溺死してしまうような事故も報告されています。リフトがあれば、浴槽に安全に入浴者を移動させられるため、事故リスクの軽減につながるわけです。

介助者にとってのメリット

バスリフトを導入しようと思っている家庭の中には、介護が必要な家族のためにと思っている人もいるでしょう。介助をする人にとっても、リフトがあると重宝します。

入浴介助の際は、入浴者の体を支えることが必要です。お年寄りといっても大人ですから、その体重を支えるには体力が必要といえます。しかしリフトがあれば、入浴者を座らせたあとは電動で移動してくれるので、介助者の負担は劇的に軽減されるのです。

もし、家族の入浴の介助が大変と思っているのであれば、バスリフトの導入を検討してみるといいでしょう。入浴の負担が軽減されるので「大変だからたまにしかお風呂に高齢者を入れられない」といった悩みも解決できます。

バスリフトの活用事例

バスリフトは、車いすや寝たきりのような、要介護度の高い高齢者の家族がいる家庭におすすめです。それ以外にも足腰が弱くなって、お風呂に入るのがおぼつかなくなっている方も導入を検討してみるといいでしょう。

バリアフリーのために導入

車いすや寝たきりなど要介護度の高い高齢者は、一人でお風呂に入れなくなります。家族がいれば介助して入浴できるかもしれませんが、介助者の負担はかなり大きいものです。

しかしバスリフトがあると、電動で高齢者をお風呂に移動できます。介助者の負担はかなり軽減されますし、高齢者も気軽に入浴を楽しむことが可能です。バリアフリー仕様の住宅にしたければ、バスリフトを導入するのもおすすめといえます。

足元がおぼつかない場合

自力歩行できるけれども、高齢者の中には足腰が弱くなって入浴がおぼつかないという人もいるでしょう。浴槽をまたぐのにも一苦労する、バランスが取れずにぐらぐらしているのであれば、バスリフトがあると重宝します。浴槽をまたぐ必要はなく、バスリフトに座っているだけで入浴できるので、事故リスクも軽減されるのです。

また高齢者になると、ひざや腰に慢性的な痛みを感じている人もいるでしょう。入浴する際には、腰やひざを曲げる動作が必要で、これがつらいと感じる高齢者もいるのです。そのような場合に、バスリフトがあると電動で昇降するため、ひざや腰にかかる負担を減らし、入浴時の辛さを軽減できます。

バスリフトを導入するタイミング

バスリフトをどのタイミングで導入するかですが、家族の状態がベースになるでしょう。とくに足腰が弱くなって、日常動作が厳しくなっているのであれば、導入を真剣に検討したほうがいいでしょう。歩行が難しくなっている、あまり足をあげて歩けなくなっている、立ち座りが厳しくなっている場合は、バスリフトを導入すべきタイミングといえます。

「浴槽をまたぐのがしんどい」「浴槽の立ち座りが怖い」と言い出した場合には、バスリフトがあることを伝えてみるといいでしょう。また、自分が同じような状況に陥ったのであれば、バスリフトの導入を検討してみてください。

バスリフトの選び方

バスリフトを自宅に導入したいけれども、どれがいいかわからないという人もいらっしゃるでしょう。そこで、後悔しないためのバスリフトの正しい選び方をマスターする必要があります。以下で押さえておきたいポイントを紹介しますので、導入時の参考にしてみてください。

種類で考える

バスリフトは、大きく3つのタイプに分類できます。電動式のコンパクトタイプと吊り下げ型、レール走行式のリフトの3つです。

後者2つは大型で浴室に固定する形になり、介護施設で使われるのが一般的といえます。最初の電動式のコンパクトタイプであれば、一般家庭の浴槽にも設置できますし、大掛かりな工事も必要ありません。後者2つは横移動にも対応しているので、浴槽をまたぐ必要がないことがメリットです。電動式のコンパクトタイプは昇降のみで、立ち座りをサポートするのが主な目的となっています。

設置条件を確認する

浴室の広さや浴槽の深さ、大きさ、形状は、各家庭でまちまちでしょう。自分の浴槽に設置できるかどうかで、候補を絞り込んでいきましょう。また自宅の浴室タイプによって、設置できるバスリフトの種類も限定されるかもしれません。

導入するにあたって、簡易的な工事が必要になる場合も出てきます。そのため、バスリフトを自宅に導入しようと思ったのであれば、業者に現場へ来てもらいましょう。自分が希望する機種を設置できるのか、どのように設置するのか、その方法について説明を受けてください。

なお、バスリフトを取り扱っているメーカーの中には、ショールームを用意している場合があります。その中でバスリフトをディスプレイしていれば、実際に使ってみることも可能です。そして使いやすいものを選べば、実際に導入してからギャップに苦しめられることもありません。

費用で比較する

バスリフトを自宅に取り入れるにあたって、気にせずにいられない項目として費用があるでしょう。費用はリフト本体の価格以外にも、吊り具の設置費用、姿勢を保持するための背当てボードの費用などもかかります。導入するためには、おおよそ30~50万円くらいかかると思っておきましょう。導入する前には業者にお願いして、設置に総額いくらかかるのか見積書を出してもらうことも忘れないでください。

もしリフトを購入するのが難しければ、レンタルサービスもあります。こちらを利用してみるのも一考です。

もし要介護認定を受けて、介護保険が使えるのであれば、保険を使ってレンタルもできます。バスリフトのレンタルを希望する場合には、要介護2以上の認定を受けないと給付対象にならないので、注意してください。

レンタルの際には、1割負担で利用することが可能です。しかし、収入によっては2~3割負担になる可能性もあります。まずは、担当しているケアマネージャーに相談してみるといいでしょう。

まとめ

足腰の弱くなった高齢者の浴槽での事故は、決して珍しいことではありません。もし足腰のおぼつかない高齢者の家族と同居しているのであれば、バスリフトの導入を検討してみるといいでしょう。

「株式会社NumberSecond」は、港区青山を中心に各種リフォーム工事を行っています。バスリフトの設置をはじめとしたバリアフリー工事も対応しているので、バスリフトを導入する際にはぜひ一度ご相談ください。さまざまな観点から、バリアフリーリフォームのご提案などもさせていただきます。