2023年02月26日

火災保険には代理申請を利用しよう!適切な保険金を受け取る方法について解説

火災保険には代理申請を利用しよう!適切な保険金を受け取る方法について解説

事故や災害によって建物に被害を受けたとき、賃貸物件のオーナーも火災保険に入っていれば手厚い補償を受けられます。しかし、保険金の申請には専門的な知識が必要であり、正しい申請ができずに保険金を受け取れないというケースも少なくありません。

そこで本記事では、火災保険の代理申請について解説します。代理申請は、素人には難しい保険金の申請を手助けしてくれるサービスです。特徴やメリット・注意点をまとめました。

火災保険の代理申請とは?

所有する賃貸物件が火災やその他の災害によって被害を受けた場合、保険会社に正しい申請をすることで、保険金を受け取ることが可能です。しかし、火災保険に加入している人の多くは、建物を見て適切な判断をしたり、難しい書類を自分で作成したりするのは難しいでしょう。

そんなときには、代理申請を利用すると便利です。火災保険の代理申請には、主に2つの種類があります。

火災保険申請サポート

加入者に代わって、建物の調査、資料や報告書・見積もりの準備・作成を行ってくれるのが申請サポートです。申請書の提出や保険金の受け取りは、加入者本人にしかできないという決まりがあるため、それらは自分で行う必要があります。

サポート業者は火災保険や建築物についての専門家ではあるものの、特別な資格は必要としません。本記事では、この申請サポートについて詳しく解説します。

火災保険申請代行

申請代行業者は、現地調査や書類の作成に加え、加入者本人しかできない保険会社への申請自体も代行します。しかし、申請代行は弁護士でないと行えません。弁護士資格のないものが代行作業をすると、火災保険の規約違反で法に触れることもあるため注意が必要です。

火災保険の代理申請が必要な理由とは?

火災保険で保険金を受け取るための申請は、個人でもできます。しかし、個人で正確な申請を行うには、専門的な知識や理解力が必要です。

たとえば、自然災害や事故によって生じた外壁のひびは申請できるものの、経年劣化で生じたひびは申請できません。一般人が外壁のひびを見ただけで、災害か経年劣化かの判断をするのは難しいでしょう。

ほかにも、火災保険の申請には、次のような知識や道具が必要不可欠です。

  • 火災保険が適用される項目の把握
  • 建物の被害を正確に調査するための機材
  • 被害・損傷の見積もり作成
  • 地震保険の保険金額の仕組み

保険や建物に関する知識がない人にとっては、どれもピンと来ないものでしょう。そのため、個人で時間をかけて申請しても、建物の損傷箇所の原因が事故や災害によるものであると証明しにくいのです。火災保険の申請サポートは、保険金の申請に不慣れな人でも、正しく補償を受けられるためのサービスといえます。

火災保険の代理申請(申請サポート)のメリット・デメリット

代理申請は、火災保険の補償や申請方法が分からない人でもプロのサポートを受けられるため、多くのメリットがあります。その反面、把握しておかないとデメリットに感じる注意点もあるので、以下で確認してみましょう。

しっかりとしたサポート

火災保険の申請は、専門的な知識のない人にとって非常に難しいといえます。申請サポートを依頼すれば、プロの目でしっかりと現地調査が行われ、書類の準備や作成に不備もありません。加入者本人が書類に記入する場合も、分かりやすく教えてもらえるため安心です。

正しい額の保険金を受け取れる

素人の目では判断できない箇所も、申請サポートなら、災害による被害なのか経年劣化によるものなのかをきちんと判断してくれます。適切な診断が行われるため、その分保険金も正しい額が支払われるのです。

申請までの作業がスムーズ

建物の調査、報告書や見積書などの書類の準備・作成を、申請サポートに任せられます。加入者本人が難しいことをする必要はないため、スムーズに作業が進み、申請も楽に行うことが可能です。

手数料が発生する

申請サポートを利用するには、成功報酬として手数料を支払わなくてはいけません。保険金を受け取った際、30~50%ほどの手数料が引かれることになります。

わざわざ高い手数料の業者を選ぶ必要はないものの、安すぎる業者には注意しましょう。適切な調査をしてくれず、保険金が支払われないというケースもあるからです。申請サポートを利用するときは、業者選びも大切です。

悪徳業者に注意が必要

火災保険の申請サポート業者は多数あり、その分詐欺まがいの悪徳業者も存在します。業者のいわれるままに、必要のない修理や保険金の水増しなどに応じてしまうと、保険金を受け取れない可能性もあるので注意が必要です。

とくに、突然訪問してきて申請サポートをすすめてくる業者は、契約する前に実績や評判などをしっかりとチェックする必要があります。

火災保険の代理申請(申請サポート)の利用手順

火災保険の代理申請(申請サポート)は、専門業者とリフォーム業を兼ねている業者があります。リフォーム業者に依頼すると、申請から工事までひとつの業者で済ませられるのが利点でしょう。申請サポートは、主に次のような手順で進みます。

現地調査

建物の被害状況の確認・診断をするために、申請サポートのスタッフがまず行うのが現地調査です。素人では気づかない細かな損傷箇所なども、しっかりとプロの目と技術で調査します。機材を導入したり、写真を撮ったりすることで、詳細なデータと証拠を残すことが可能です。

書類の作成

保険会社に提出する報告書や見積書などを作成します。業者がほとんどやってくれるものの、加入者本人が記入するものもあるため、サポートを受けながら進めましょう。提出する書類が完成したら、加入者本人が保険会社に提出して申請完了です。

保険会社からの審査

完成した報告書・見積書の内容が正しいかを確認するため、保険会社が審査をします。現場の写真と資料を照らし合わせながら検証し、保険金の算出作業などを行うのです。保険会社の審査で詳細の確認が必要と判断された場合は、調査員と対象建物の被害状況を一緒に確認する必要があります。

保険金の受け取り

保険会社の審査により保険金額が決定したら、通知書が届き、約1週間前後で保険金を受け取ることが可能です。申請代行サポートには、受け取った保険金から数十%の手数料を支払います。ほとんどのサポート業者は成功報酬を設定しているため、前金を払ったり手数料以外の料金を請求したりすることは通常ありません。

火災保険の代理申請(申請サポート)を利用するときの注意点

火災保険の代理申請サービスにはさまざまな業者が存在し、何を基準に選べばよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。以下のポイントを参考にすることで、良心的な業者を見極めやすくなります。

複数の会社に相談する

申請サポート業者の多くは、建物の調査を無料で行っています。そのため、複数の業者に現地調査を依頼して、調査内容に一番納得のいく業者を選ぶことも可能です。

その際、相手の態度や説明の仕方なども選ぶポイントになるでしょう。手数料の安さだけで判断すると、サポートがいい加減で適切な受取金額にならないだけでなく、保険金が下りないという事態にもなりかねません。

実績や口コミを確認する

業者のWebサイトを確認すれば、ある程度は実績を見られるでしょう。実績のない業者でも信頼できる業者はありますが、目で見て分かる業績のある方が利用者にとっては安心です。業者名で検索すれば口コミも見つかるため、選ぶ際の判断材料になります。

不審な話には気をつける

手数料が安すぎる・高すぎるだけでなく、次のようなことをいってくる業者には注意しましょう。

  • 申請代行をする
  • 必要のないリフォームをすすめる
  • 保険金の水増しをすすめる

先にも述べたように、申請代行は弁護士でなければできません。申請そのものや、保険金の受け取りまで行うというサポート業者は危険です。

リフォーム業者が申請サポートを兼ねている場合は、受け取った保険金でリフォームをすることが多いでしょう。必要のないリフォームをすすめて、修繕費用を多く受け取ろうとする業者もいるようです。

保険金が多く入れば、その分業者の受取額も増えます。そのため、虚偽の申請をして、保険金を増やすようにすすめてくる業者も少なくありません。虚偽が保険会社に知られれば、当然保険金を受け取れず、最悪の場合は保険金詐欺に加担したことになってしまいます。

まとめ

火災保険の申請は難しく、躊躇してしまう加入者が多くいます。しかし、建物に被害を受けたときに補償をしてもらうために保険に入っており、加入者にはその権利があるのです。

代理申請を利用すれば、自分に専門的な知識がなくても不安を感じることなく、申請作業を進められるでしょう。火災保険の代理申請は、加入者の不安や負担を軽減し、正しく保険金を受け取るための近道です。

東京都港区にある「株式会社NumberSecond」はリノベーション・リフォームを手がけております。マンションや戸建てはもちろん、再建築不可の物件も多数手がけており、住宅のあらゆるお困りごとに全力で対応いたします。間取りの変更・外壁修理といった部分的なリフォームから、フルリフォームまでお任せください。