マンションのお風呂の換気扇を効率的に使う方法とは?詳しく解説!
マンションのお風呂場の換気扇は、上手に使うことで、臭いやカビを抑制する効果があります。しかし、効率的な換気扇の使い方がよくわからないという方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、浴室換気扇のメリットや効果、効果的な使い方について詳しく解説しています。最後に、浴室リフォームの費用についてもご紹介しますので、ぜひ換気扇の使い方の見直しやリフォームの際の参考にしてください。
マンションのお風呂場の換気扇について
浴室換気扇はマンションから一戸建てまで、すべての住まいに欠かせないアイテムです。空気の循環を良くして余分な湿気を取り除き、臭いを消して空気を綺麗にできます。ここでは、マンションにおけるお風呂場の換気扇について解説していきますので、確認してみましょう。
お風呂場の換気扇のメリット
マンションに浴室換気扇を設置するメリットは以下が挙げられます。
- 湿度を下げる
- カビの繁殖を防ぐ
- 臭いの軽減
主なメリットは、湿度の低下です。とくに日本は島国でもあり、温暖湿潤気候と呼ばれる湿度の高い地域といえます。そのため、換気扇は日本のほとんどの住宅に設置されているでしょう。
また、湿度を下げることは、浴室内のカビの繁殖を抑えることにもつながります。カビは吸い込んでしまうと病気の原因となってしまうため、換気扇を効果的に使うことは、家族全員にとって安全で健康的な環境を作ることに直結するのです。
さらに、換気扇のメリットとして、浴室から発生する臭いを抑えることも挙げられます。不快な臭いのない、快適な空間を維持することが可能です。カビや臭いを防ぐことは、家庭内の他の場所に雑菌が拡散することを抑えられるため、とても重要な役割を持っています。
お風呂場の換気扇の正しい使い方
お風呂場の換気扇は、常時稼働させるべきという意見をよく耳にします。しかし、これは必ずすべての住宅に当てはまるわけではありません。換気扇には「24時間換気機能付き」のものと、お風呂やキッチンで個別に使用する「単独換気」と呼ばれる2つの種類があります。
24時間換気機能がついている換気扇の場合、通常は浴室乾燥機に利用され、マンションなどの気密性の高い住居に取り付けられるのが特徴です。この換気扇は浴室だけでなく、家全体の空気を入れ替えることで、建物全体の空気を入れ替えることを目的としています。そのため、24時間の換気が必要です。
一方で、単独換気の換気扇は、お風呂場の湿度を除去したタイミングで止めても良いことになります。ただし、臭いやカビなど気になる問題がある場合は、つけっぱなしにしていても問題はありません。
お風呂場の換気扇をより効果的に使うには?
お風呂場の換気扇をより効果的に使う場合は「扉や窓を閉める」「換気扇を綺麗にする」の2つのポイントが重要です。浴室換気乾燥機を作動させる際、換気の効率を上げるために、浴室の扉や窓を開けてしまう方もいらっしゃるでしょう。実はこれによって、浴室内の空気が乾燥しにくくなることがあります。
扉や窓を開けたままにしておくと、他の部屋の余分な湿気が室内に染み込み、湿度が高くなってしまうのです。他の場所が乾燥していれば有効な方法ですが、部屋の湿度も気になる場合は、慎重に行う必要があります。
浴室内の換気扇を効率的に使用するためには、お風呂の扉や窓を極力開けないことが大切です。もし仮に、お風呂場に窓が設置されていない場合でも、換気方法に変わりはなく、浴室を閉め切った状態で換気扇を使用するようにしましょう。
また、換気扇は湿気やカビ、汚れやホコリがたまりやすいため、日常的な掃除を行い、清潔に保つことが重要です。換気扇が汚れたままでは動きも弱まり、綺麗な空気を循環させられなくなります。そのため、換気扇を定期的にメンテナンスしておくようにしましょう。
また、換気扇の汚れ防止に、使い捨てのフィルターを装着するのも良い方法です。フィルターは月1回交換、換気扇は年に1回の分解と拭き取りを目安に、メンテナンスを行いましょう。お風呂に入ったタイミングで簡単に拭き取ることを日課にすると、分解・清掃するまでのスパンを長くできます。
電気代について
もし、換気扇を常時つけっぱなしにする場合、気になるのが電気代です。余計な出費が必要になるのではと心配される方も多いのではないでしょうか。
換気扇による電気代は、毎月24時間換気扇を回したとしても、消費電力が20W(1kwhあたり27円で計算)であれば、電気代は400円程度です。決して大きなものではありません。反対に、換気を怠ることで発生するカビや、それに伴う修理・クリーニング代が高くつく場合もあります。そのため、多少電気代がかかったとしても、換気扇をつけっぱなしにするのがおすすめです。
お風呂場の換気扇の交換時期
浴室の換気扇に関しては、いつ交換するのがベストなのかを知ることが重要です。換気扇の寿命は、約10年といわれています。10年以上使用した換気扇は効果を発揮できていない可能性があるため、交換を検討するべきでしょう。期間以外の目安となるポイントについて、以下にまとめていきます。
換気扇から変な音が聞こえる
最初に注目すべきは、換気扇から異音が聞こえる場合です。ファンの振動がいつもより大きい場合や、空回りをしているような音が聞こえた場合は、交換が必要なサインと捉えて良いでしょう。モーターが故障している可能性があり、放置しておくと事故につながる危険性もあります。
換気扇の汚れが落ちない
換気扇の汚れが落ちなくなってきた場合、交換のサインでしょう。ホコリやゴミがたまると風量が低下するだけでなく、モーターが目詰まりして動きの効率が悪くなることもあります。定期的に掃除することでファンの寿命を延ばせますが、どこかのタイミングで新しい換気扇への交換は必要です。
ファンの音が聞こえているが風が出ていない
ファンの回転音が聞こえているにもかかわらず、換気ができていない場合もあります。変な音や汚れなど一目見てわかる不具合がない場合は、モーターやファン、ボルトなどに問題がある可能性もあります。簡単なメンテナンスで直る可能性もあるため、大家さんや管理会社、リフォーム業者などに相談するのがおすすめです。
浴室換気扇の交換費用や交換方法
最後に、浴室換気扉の交換費用、そして交換方法について解説していきます。
お風呂場の換気扇における交換費用の相場
浴室換気扇の交換は、一般的に10万円以内で完了することがほとんどです。選ぶ機種の種類やダクトの増設が必要かどうかで変わってきます。一般的には、ファン本体が約1万円から約4万円、工賃が約2万円から約4万円、諸経費が1万円から2万円程度です。費用を最小限に抑えるためにも、ファンの料金を比較し、複数の業者から見積もりを取りましょう。
お風呂場の換気扇の交換は誰に頼むべき?
お風呂場の換気扇の交換には、電気工事士の資格が必要です。資格をお持ちの方は、ご自身で取り替えることも可能ですが、ここでは、依頼する際におすすめの業者を紹介していきます。
住まいの近くにある電気店は、いざというときに頼りになる存在です。依頼すればすぐに駆けつけてくれるので、迅速な対応が最大のメリットでしょう。さらに、近所の電気屋さんは電気工事に関する情報を持っているので、安心して工事を任せられます。
デメリットは、浴室換気扇そのものを管理していない場合があり、修理や交換ができない場合があることです。設備屋さんやオリジンセンターと違い、小売価格と同程度の価格設定であることがほとんどといえます。
家電量販店やホームセンターは、浴室換気扇の取り扱いが豊富で、展示されている実物を見ながら選べるという強みがあります。比較的安価なのも魅力的です。自営の家電量販店とは異なり、大量仕入れによる消費税の割引が考えられ、型落ち品の取引も頻繁に行われています。さらに、会計時のポイント制度も大きなメリットです。
ただし、在庫の取り寄せに数日かかることがあります。さらに、電気工事士の資格が必要な商品は、出品者のプランによって、修理のために待たされることもあるのもデメリットです。
また、リフォーム会社に依頼もできます。リフォーム会社は、換気扇だけではなく、その他のさまざまな知識が豊富な住宅のプロです。そのため、仕上がりの良さはもちろんのこと、住宅のことをトータルで考えた提案・対応をしてもらえるでしょう。
まとめ
お風呂場の換気扇は、湿度を下げ、カビ・雑菌の繁殖や嫌な臭いを防ぎます。メンテナンスを行い、一日中回し続けることで、より効果的に利用することが可能です。そのため、耐用年数を過ぎた場合や故障してしまった場合は、速やかに対応しましょう。
「株式会社NumberSecond」では、お風呂やキッチンなどの水回りを含む、住まいに関するさまざまなサービスを行っております。「換気扇が壊れたかもしれない」「キッチンの使い勝手が悪い」など、少しでもお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。