マンションのお風呂のサイズを大きくしたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。今のお風呂場を大きくするには、壁を取り壊すなどの大規模な工事が必要です。しかし、実はユニットバスを採用するだけで、今のお風呂場のサイズを大きくできます。

そこで今回は、ユニットバスやリフォームにかかる費用の相場、リフォームをする前に考えるべき必須ポイントを解説します。この記事を参考に、マンションのお風呂を快適にするために必要な知識を身につけましょう。

マンションのお風呂にはユニットバスがおすすめ

マンションの浴室には、ユニットバスがおすすめです。しかし、ユニットバスについてよくわからないと言う方もいらっしゃるでしょう。そこで、まずユニットバスについて解説していきます。

ユニットバスについて

ユニットバスは、天井や壁、浴槽など、お風呂に必要な設備が一体化したものを意味します。定められた企画に沿って作成されたもので、マンションの居住スペースに合わせるため、軽量かつコンパクトに作られているのが一般的です。浴槽と洗い場だけで構成されたものからトイレも一緒にセットされたものなど、グレードによってさまざまな種類があります。

ユニットバスのメリット

ユニットバスは多くのメリットがあるため、最近ではとても人気があります。

• スペースの効率が高い
• 隙間がない
• 施工が簡単
• 断熱性能が高い

まず、標準的なバスルームに比べて、スペースを上手に使っているのがユニットバスの特徴です。軽量でコンパクトな作りですが、ほぼすべてのサイズのバスルームにフィットさせられます。

また、ユニットバスは壁や床と一体化しているので、隙間がありません。そのため、汚れがたまりにくいという特徴もあります。水漏れの心配もなく、お手入れが簡単です。

加えて、配管やシンクもユニットバスに含まれており、施工も簡単と言えます。ユニットバスからユニットバスへの交換リフォームだと、工事完了は最短で3日程度です。さらに、断熱性能の高さもユニットバスの特徴の一つで、暖かさを保てます。浴室の中にパーツをはめ込む方式のため、壁が二重構造となることで得られる特徴です。

ユニットバスのデメリット

メリットの多いユニットバスですが、デメリットがあることも忘れてはいけません。

• 通気性が悪い
• デザインが画一的

ユニットバスは断熱性が高い反面、通気性が悪いという側面も持っています。窓や換気扇を上手く使わないと、カビや臭いを発生させてしまう危険性もあるのです。

また、ユニットバスはサイズや形が決まっています。そのため、おしゃれなデザインを求めている場合や、浴室に柱や梁がある場合には適していません。そのような状況の場合、オーダーメイドでユニットバスを作成できるため、業者と打ち合わせをするとよいでしょう。

マンションのお風呂のサイズ

お風呂のリフォームやリノベーションをする際にまず考えなければならないのが、そのマンションのお風呂の広さです。必要な備品や求めているデザインを考慮すると、十分なスペースを確保できない可能性があるため、サイズ選びは慎重に行わなければなりません。

ユニットバスを導入する際には、必要な機能だけを採用し、スペースを最大限に活用することが重要です。たとえば、トイレは一緒にする必要はない、逆にトイレとお風呂を一体化させるべきなど、さまざまな考えがあります。そのため、自分の求める方法を選択するようにしましょう。さらに、蛇口やシャワーヘッドなどに焦点を当てることで、限られたスペースを最大限に活用できます。

一戸建てとマンションの違い

実は、一戸建て用とマンション用では、ユニットバスの大きさが違います。一般的に、使えるスペースの少ないマンション用のユニットバスは、小さく縦長です。広さだけではなく、高さにも違いがあります。反対に、一戸建て用のユニットバスは、マンション用のものに比べて若干大きめに作られていることがほとんどです。

家の広さの違いから、一戸建て用とマンション用のユニットバスの大きさは違いますが、基本的な機能に関して違いはありません。

ショールームでサイズの確認

浴室のサイズを確認する際には、ショールームへ参加するのがおすすめです。サイズだけではなく、浴槽のサイズや形状などにもよって感覚が変わります。そのため、寸法だけではユニットバスのサイズを想像できません。

ショールームでは、さまざまなユニットバスが紹介されています。実際にユニットバスを見ることで、広さや入り心地を実感できるのです。また、ショールームでは専任のスタッフもいるため、商品の特徴や違いに関するアドバイスを受けられます。

浴室のサイズの変更も可能

お風呂をさらに広くしたいとお考えの方は、新しいユニットバスの導入も検討してみましょう。最近では、狭い空間を広げることに特化した、さまざまなサイズのユニットバスが販売されています。

また、スペースに制約のあるマンションでリフォームを行う場合、薄型の配管を採用したり、配管の仕方を見直したりすることで、壁とユニットバスの距離を縮め、より広いユニットバスを設置することも可能です。ただし、実際にリフォームする際には、緻密な計算と資材の検討が必要となります。事前に業者と打ち合わせをするようにしましょう。

マンションの浴室リフォームにかかるコスト

ここからは、実際に浴室リフォームをする際に必要な、費用面や時間的なコストについて解説していきます。

費用

ここでは、ユニットバスからユニットバスへ交換する場合の費用の相場について解説していきます。

お風呂場のリフォームにかかる費用は、浴室の広さ、どんなユニットバスを入れるか、どれだけアレンジを加えるかによって変わってきますが、60万円から120万円ほどが相場です。導入するユニットバスのグレードが高くなるにしたがって金額は上がっていきます。そのため、各メーカーのローグレードのユニットバスでは、約50万円からリフォームを行うことが可能です。また、ユニットバスの大きさが大きくなるにつれて費用も増えてきます。

リフォームの流れと期間

浴室リフォームのスケジュールに関する一般的な目安は、3日から5日程度です。ユニットバスの設置に関しては、長くても1週間前後で工事が完了することがほとんどと言えます。注意しなければいけない点は、リフォームをしている間にトイレやお風呂の利用はできないため、ホテルの予約や知人宅への居候といった事前の計画を立てることが必要となるでしょう。

マンションの浴室リフォームをする際の注意点

ここでは、ユニットバスのリフォームをする際に意識していただきたい、いくつかのポイントを解説していきます。

古いお風呂は危険がいっぱい

老朽化したお風呂は、できるだけ早くアップグレードすることが肝心です。水道や浴室などの老朽化による水漏れといった危険性はもちろん、高齢者や子ども、介護を必要とする人にとっては、滑ってころんだり、ヒートショックを起こしてしまったりする危険性もあります。安全性を確保するためにも、お風呂のリフォームを考えましょう。バリアフリーや滑りにくい床、手すりなどのオプション機能を導入することも可能です。

脱衣所も同時にリフォームする

今回の記事では、お風呂場のリフォームについて解説してきましたが、お風呂場だけではなく、脱衣所のリフォームもおすすめします。ユニットバスを交換する際は、一般的に出入り口も工事が必要です。その場合、脱衣所の内装の一部分を工事することになります。そのため、せっかくだからという気持ちで脱衣所のリフォームも行うという流れです。

リフォーム業者からしてみても、お風呂と脱衣所を別々でリフォームするより、同時にリフォームする方が効率はよいため、通常よりもリーズナブルな価格で対応してくれることもあるでしょう。また、脱衣所の断熱性を上げることは、ヒートショックを防ぐ手助けにもなります。安全面も考慮して、同時にリフォームすることも一度検討してみましょう。

まとめ

ユニットバスはお風呂のサイズを大きくする可能性以外にも、機能性や費用面、安全性やバリアフリー対応など、さまざまなメリットがあります。現在、古いお風呂を我慢して使っている場合は、一度お風呂場のリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。

私たち「株式会社NumberSecond」では、マンションリフォームに関してのお悩みに幅広く対応しています。当社独自の施工によって、安心でスピーディーな施工を実現しております。少しでもご不明な点がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。