2023年02月26日

マンションオーナー必見!キッチン収納のリフォームで空室&家賃下落リスクに備えよう

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「空室を解消したい」「築年数が経ってきたけど家賃下落リスクは避けたい」とマンションオーナーの方なら誰でも考えるはずです。立て替え不可の物件なら、物件の価値や魅力を高めるために定期的なリフォームが必須となるでしょう。

そこで今回は、少ない予算で物件の価値や魅力を効果的に高められる、キッチン収納のリフォームについて解説していきます。

キッチンを重視する入居者に好印象のキッチンとは?

マンションの入居を検討する人の中でも、キッチンを重視する人は多くいます。そのような人は、キッチンのどのような部分をチェックして、どのようなキッチンなら好印象を抱くのでしょうか。

まずは、新しい設備のキッチンかどうかです。キッチンが古いと、部屋全体が古い印象になってしまいます。逆に言えば、キッチンがきれいでおしゃれなだけで、部屋全体の印象をグレードアップできるというわけです。

次にコンロの数です。たとえ1人暮らしだろうと、キッチンにこだわる人は自炊を楽しみたいので、1口コンロでは不便に感じます。さらに、シンクや作業スペースが広いと、調理作業がしやすい印象を与えることが可能です。

そして、収納が充実しているかどうかは、好印象を与えられるかの最も重要な要素になります。キッチンに限らず、今マンションを決めるのに収納の多さを重要視する人が増えているのです。目につくところに極力物を置かないスッキリした暮らしに憧れる人が増え、生活感をなくしたインテリアを目指すために、収納の多さを重視しています。

近年では調理家電もさまざまなものが販売されるようになり、とくにゴチャゴチャしやすい場所なので、さまざまな収納が用意されている物件は喜ばれるはずです。

キッチン収納の種類とは?

一口にキッチン収納と言っても、さまざまな種類があることをご存知でしょうか。まずは、キッチン収納の種類について把握しましょう。

背面収納

対面タイプのシステムキッチンに限って設置できる、ダイニング側に設えた収納が背面収納です。背面収納はキッチンセットに組み込まれたものなので、統一感を演出できます。また、食器などだけでなく、日用品もしまえて便利で、収納力も大幅にアップするのです。

フロアキャビネット

キッチンの下部収納をフロアキャビネットと呼びます。具体的には、シンク下や作業台下、コンロ下に設置する収納です。引き出しタイプやキャビネットタイプがありますが、用途に応じて選ぶといいでしょう。

一般的にシンク下には、水を扱うザルやボウルなどの調理器具、作業台下にはよく使う調味料や調理器具、コンロ下にはフライパンや鍋などコンロで使う調理器具をしまうと便利です。

食器棚

食器やカトラリーをしまうための収納が食器棚です。一般的な食器棚は、上置・中置・下置を組み合わせてできています。扉のタイプは、引き戸と開き戸の2タイプです。引き出しも組み合わせて収納力をアップさせます。また、天板の上を作業台にできるタイプも人気です。

パントリー

近年、パントリーの有無にこだわってマンションを選ぶ人も増えていると言われています。パントリーとは、食材のストックを置いておく食糧庫です。パントリーは、キッチンから続く小部屋1部屋すべてをパントリーとして使ったり玄関に設けたりと、設置する場所はキッチン内にとどまりません。ただし、食品ストックを置く場所なので、やはりキッチン内にあれば利便性は高いでしょう。

吊り戸棚

レンジフードを除いた上部や壁面上部に設置するのが、吊り戸棚です。引き違い戸や開き扉が一般的ですが、物の出し入れに踏み台が必要だったり重い物は入れ辛かったりと不便もあるでしょう。ところが近年では、手動で昇降できる機能があるものや、電動で昇降するものまで販売されています。

カウンター下

カウンター型キッチンの場合、カウンター下部も収納スペースです。キッチンの反対側なので、調理に使うものというよりは、たまに使う調理家電や食器、保存食を入れておくのに向いています。扉があるタイプならスッキリしますが、扉をなくしてあえて見せる収納にするのもおしゃれです。

キッチン収納の増やし方

今あるキッチンをリフォームして収納を増やすには、どのような方法があるのでしょうか。

壁面収納の設置・拡張

対面キッチンは背面が丸ごと使われないスペースなので、収納に大いに活用できます。すべて収納にしてしまわず、中段をオープンなスペースにすることで、作業台替わりになったりよく使う炊飯器や電子レンジなどの調理家電を置いたりすることも可能です。

壁面収納は、ホームセンターなどで完成品を購入するか、キッチンメーカーの規格品ユニットを組み合わせて設置するかが考えられます。キッチンメーカーのものは高価なので、ホームセンターなどで売られているものの方が安く抑えることが可能です。

さらに、造作棚でもリーズナブルに仕上げられますが、その場合の奥行きは、大皿がしまえる程度に抑えておくことをおすすめします。奥行きを広くすればするほどキッチンとの間隔が狭くなるので、キッチンの使い勝手が悪くなってしまうからです。扉も、開けたときにスペースが必要な開き戸は避けた方がよいでしょう。

吊り戸棚の設置

吊り戸棚の設置はリフォームの中でも簡単で、天井や壁の上部のデッドスペースを活用できるのでおすすめです。

よくある吊戸棚は観音開きの扉付きのタイプですが「使いづらい」「頭をぶつけてしまう」と扉を外して見せる収納にする人が増えています。収納力はアップするものの、高い位置にあり見え辛い吊り戸棚の使いにくさを解消した、跳ね上げ式の扉やガラスの引き戸がおすすめです。扉をもともとつけないオープンタイプにするのもいいでしょう。

昇降式の吊り戸棚も、後からリフォームで設置可能です。ただし、メーカーで価格は大きく異なるほか、手動か自動かでも値段が変わるので、予算と相談のうえで決めましょう。

床下収納を取り入れる

見た目を変えずに収納力を増やすには、床下収納もおすすめです。ただし、マンションの場合は床下がすぐコンクリートになっていることも多く、実現できないケースも多々あります。

今の収納を交換する

今あるキッチン収納をすべて新しいものに取り換えるリフォームで、収納力をアップできます。なぜなら、古いものより新しいものの方が、デッドスペースをなくしてより収納力をアップさせる技術で作られているからです。ただし、すべてを新しいものにリフォームするには、予算が多くかかってしまいます。

キッチン収納のリフォームにおける注意点とは?

最後に、キッチン収納のリフォームをする際に注意したい点を5つ紹介します。

動線を確保する

デザインや収納量ばかり考えていると、リフォーム前よりも作業動線が狭くなったり悪くなったりする恐れもあります。収納も大切ですが、キッチンでストレスなく動ける広さや動線のよさは確保しておきましょう。

「高さ」に注意

戸建てなどでキッチンを使う人が決まっている場合、キッチンカウンターや作業台の高さは使う人の身長に合わせて使いやすく調節可能です。ただし、誰が使うのか分からない賃貸マンションの場合は、一般的な高さにしておきましょう。一般的な高さより高すぎる、または低すぎるのは使い勝手が悪くなるのでNGです。

必要なだけ増やす

いくら収納が多い方が人気だからと言って、やみくもに収納ばかり多いのも使い勝手が悪くなる原因になってしまいます。とくに、狭いキッチンに奥行きのある収納を増やすと、さらに狭くなってしまうので要注意です。

ゴミ箱置き場は盲点!

収納を増やそうとするあまり、ゴミ箱置き場を忘れがちです。ゴミの分別化に伴って、家庭におけるゴミ箱の数も多くなっています。ゴミ箱が収納に収まらないとキッチンが狭くなってしまうので、ゴミ箱が収まるようなスペースは確保しましょう。

壁に収納棚も

どうしても収納が増やせないときには、壁にちょっとしたディスプレイ棚を設けるのもおすすめです。スパイスなどを並べてディスプレイして、見せる収納ができます。

まとめ

マンション探しをしている人の中には、キッチンを重視して物件を選ぶ人も多くいます。そんな人に好印象を与えるには、キッチン収納を充実させるのが効果的です。

キッチン収納にはさまざまな種類がありますが、やみくもに増やしすぎては使い勝手が悪いキッチンになる恐れもあります。リフォーム会社と相談しながら、キッチンの価値を高められる収納リフォームを目指しましょう。

港区・南青山にあるリフォーム会社「株式会社NumberSecond」では、都内のマンションのリフォームも多く手掛けており、大規模な全面リフォームだけでなく、キッチンの収納だけのリフォームも喜んで承ります。オーナー様のご希望をうかがいながら、キッチンにこだわる入居者も満足させられるキッチン収納をご提案いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。