2023年02月26日

トラブル防止に効果的!マンションの騒音対策リフォームの重要性!

トラブル防止に効果的!マンションの騒音対策リフォームの重要性!

マンションは集合住宅ですので、どうしても避けられないのが騒音問題によるトラブルです。建物として対策をとることはとても重要ですので、騒音対策リフォームの実施はおすすめです。しかし、その重要性や効果的な方法など、ご存じないという方も多いでしょう。

そこで今回は、トラブル防止に効果的なマンションの騒音対策リフォームの重要性や、効果的なリフォームなどについてご紹介いたします。

マンションの騒音対策リフォームの重要性

マンションでは、騒音対策がとても重要です。音の感じ方は個人で異なりますし、トラブルに発展しやすいことでもあるため、しっかりとした対策をとりましょう。その重要性は、以下で確認してみましょう。

マンションでよくある騒音の種類

まずは、マンションでよくある騒音の種類について理解しましょう。騒音の種類としては、大きく分けて「固体音」と「空気音」の2種類となります。

まずは固体音ですが、これはマンションの構造内部に伝わる振動や音のことです。天井や床などをつたって響くため、どこが騒音の発信源なのか特定しにくいというのが特徴といえるでしょう。

たとえば床を歩く音がうるさい場合、その被害は必ずしも真下の部屋だけに及ぶわけではなく、真下ではない部屋でも騒音として被害が生まれてしまうこともあるのです。建物の構造に起因している部分でもあることから、改善が難しい種類の騒音でもあります。

もう一つの種類が空気音です。これは、話し声や音楽の音、共用部の廊下を歩く足音のように空気をつたってくるタイプの騒音となります。空気に乗って広がる騒音ですので、遮音などの対策で比較的改善はしやすいタイプの騒音といえるでしょう。

住宅における防音性や遮音性

住宅における防音性や遮音性について、理解を深めることはプラスになるでしょう。まず防音性ですが、住宅の構造でいうと、木造が最も低いです。つづいて鉄骨構造、鉄筋コンクリートの順に防音性は高くなっていきます。

木造は、基本的に戸建て住宅であることが多いです。一軒家の戸建て住宅の場合、近隣の建物とある程度の距離が離れていますので、多少の音漏れはトラブルになりにくいでしょう。

一方、マンションの場合は、鉄骨構造あるいは鉄筋コンクリートが多い傾向にあります。壁と床と天井で複数の部屋がつながっている構造であるために、騒音に関してはすぐ伝わってしまいやすいという特徴があるのです。ただでさえ騒音が伝わってしまいやすい構造になっているため、鉄筋コンクリート構造を選ぶことで最も騒音トラブルになりにくい環境にできます。

また、騒音が発生することにより、日常生活に大きな支障をきたしてしまうことがよくあります。当事者のストレスは計り知れず、隣人トラブルのよくあるケースにもなりがちです。できるだけそうしたトラブルを防ぐことが、マンションを管理するうえでも求められることになるでしょう。

マンションの騒音対策で効果的なリフォーム

マンションの騒音対策で効果的なリフォームがいくつか存在しています。代表的なものは、以下の3つです。あくまで一例ではあるものの、取り入れることによって騒音をしっかりと防ぐことにつながるでしょう。

戸境壁で遮音リフォーム

騒音でよくあるのは、話し声やテレビなどの音声が聞こえてくるというものです。これは、主に壁に原因がある場合の騒音となります。隣の部屋との間にある壁のことを「戸境壁」といい、遮音等級でいうとD-55レベルが理想的です。戸境壁の厚さが不十分である場合や、戸境壁の素材がコンクリートではない場合には騒音が発生しやすくなってしまうため、リフォームによる対策が必要となるでしょう。

実際にリフォームを行う場合には、コンクリートと下地ボードで構築するのがおすすめですが、太鼓現象と呼ばれる音が反響するような状況になってしまう恐れもあります。それを防ぐためには、コンクリートを打設したあと、その上に木の下地を組んで空間を作りましょう。その上に吸音材や遮音シートを挟み込んだうえで、下地ボードとクロスで仕上げるという形にするのがおすすめです。ただし、その分だけ部屋の面積が若干狭くなってしまう点には注意する必要があります。

床材にこだわる

床を歩く音や振動が響いてしまうのも、よくある騒音のケースです。この騒音を防ぐために効果的なリフォームとしては、床材を変更するというものが挙げられます。衝撃や音を吸収しやすい素材に変更することによって、発生した振動や音を響かないようにできるのです。

リフォームをしないで行える対策としては、カーペットや畳を敷くなどが挙げられます。しかし、リフォームであれば、LL-40あるいはLL-45の遮音等級であるフローリングなら、騒音を大幅に軽減することが可能となるのでしょう。また、スラブに対してフローリングを直接張って仕上げる「直床」にすることで反響が小さくなるので、騒音対策になります。

外の騒音は二重窓が効果的

窓から室内へと侵入してしまう音も少なからずあります。自動車の走行音や通行人の声など、気になって仕方がないというのはよくあるケースです。その場合は、二重窓が効果的なリフォームといえます。2枚の窓で外と室内を隔てることにより、騒音を最小限にすることが可能となるでしょう。

マンションの騒音対策リフォームでの注意点

マンションのリフォームによって騒音対策を行う場合ですが、いくつかの注意点もあります。最終的に騒音をしっかりと対策できたとしても、それまでにもトラブルになりかねない注意すべきポイントがあるのです。リフォームを開始する前に、しっかりと把握しておくようにしましょう。

工事で騒音や振動が発生する

騒音対策の工事を行うことにより、マンション全体に対して振動や音が響いてしまうこともあります。やはり戸建てとは違い、天井や床、壁ですべての部屋がつながっているため、工事対象の部屋での信用や音が伝わりやすい構造であることが理由です。

リフォーム工事中に発生する音や振動は、生活音よりも遥かに大きいでしょう。それがトラブルの原因になってしまう恐れもあるため、十分注意しなければなりません。

工事前の挨拶は欠かさない

騒音を防ぐための工事をはじめる際に、住民の方への挨拶を行わないことは避けるべきです。しっかりと工事期間についての事前告知を行ったうえで、工事前のタイミングで挨拶をするといいでしょう。

もちろんマンションの規模によっては現実的でない可能性もありますが、なにも直接でなくても、掲示板での告知やお知らせを配布するなど、手段はいくつもあります。工事をするという告知をしっかりとしておくことで、住民の方もその時間外出するなど騒音を避けるための準備ができるのです。一切の告知なしで行うことはあまり考えられないものの、なるべく早い段階で挨拶や周知をするといいでしょう。

工事における配慮をする

工事の最中に関しても、マンションの住民や近隣にお住まいの方々に対して配慮するといいでしょう。たとえば、防音シートを貼っておくだけでも状況は変わります。

工事の中で、どうしても音や振動が強く発生してしまうタイミングはあるでしょう。できるだけ短時間で済ませることや、1日の中で最も影響が出なさそうなタイミングを選ぶなど配慮をすることで、工事中の騒音や振動による迷惑をかけずに済ませることが可能となるのです。

マンションの住民の方は生活リズムもさまざまであるため、日中の時間帯であれば問題ないとは一概にいえないでしょう。日中は、寝ているという方がいる可能性も十分考えられます。休日も土日祝とは限らないため、いずれにしてもできる限り迷惑がかかってしまわないように最大限の配慮を心がけましょう。

リフォームの現場でなくてもできる作業に関しては、極力外などで実施することにより、工事における振動や騒音を抑えることにつながります。

まとめ

マンションにおける騒音トラブルにどのようなものがあるのかをしっかりと把握したうえで、リフォームによってしっかりと効果的な対策をとりましょう。効果的なリフォームのポイントを押さえることで、最小限のコストで最大の対策効果に期待できます。適切な騒音対策工事を施すことで、住民の方が気持ちよく過ごすことのできる環境作りを目指しましょう。

「株式会社NumberSecond」は、戸建てやマンションのリフォームを専門的に行っております。騒音対策のためのリフォームもお任せください。数日でお見積りをお出しすることも可能ですので、まずはお気軽にご相談からお待ちしております。