2023年02月26日

オーナー必見!マンションリフォームで間仕切り壁取り壊しの注意点

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マンションに住んでいる人の中には、住環境や家族構成の変化などによって、現在の間取りでは住みにくい状況に変わってしまっている世帯もあるでしょう。そのようなときには間取りを変えて、ときには壁を取り壊しするなどの大掛かりな工事を必要とするところがあるかもしれません。

ここでは、間仕切り壁を取り壊すリフォームについて紹介します。

間仕切り壁を取り壊すメリット・デメリット

思い切って部屋の間取りを大きく改造をしようとする際には、十分に検討して決めていく必要があります。間仕切り壁を取り壊すことには、良い点と悪い点があるからです。それらを十分に考慮して、メリットの方が大きければ工事を計画していくことになります。ここでは、そのメリットとデメリットについて紹介しますので、参考にしてみてください。

間仕切り壁を取り壊すメリット

やはり、間仕切り壁を取り壊す最大のメリットは、部屋のスペースが大きくなることでしょう。要らないスペースや使わないスペースを整理し、本当に必要なスペースに併合させて使い勝手を良くしていくことで、家や部屋を過ごしやすい環境に変えられます。

また、そのようにスペースを合わせていくことによって、その部屋が広く感じられるようになり、開放感のあるのびのびとしたスペースを作り出すことが可能です。それにより、くつろぐべき家でゆったりとして過ごせます。

さらに部屋が広くなることにより、風通しが良くなることもメリットです。これにより、衛生的でかつ快適な住環境を作り出せます。

間仕切り壁を取り壊すデメリット

このように、間仕切り壁を取り壊すメリットは多くありますが、広くなることで逆に冷暖房が効きにくくなるというデメリットがあります。これにより、冷暖房費としての電気代が上昇するケースもありますので、注意が必要です。

また、間取りが広くなることによって、エアコンなどそれに対応しにくい家電製品がある可能性もあります。家電製品の性能・効果の範囲まで確認をしたうえで、間取りの検討を行ってください。

取り壊しできる壁と取り壊しできない壁

間仕切り壁を取り壊し、新しい間取りにして家を一新させることは、住人にとっては喜ばしいことですが、実はどのような壁も取り壊せるわけではありません。計画や作業の途中でその問題に初めて気づいてしまっても、手遅れになってしまいます。次に、取り壊しできる壁と取り壊しできない壁について見ていきましょう。

取り壊しできる壁

部屋と部屋の間にある間仕切り壁は、取り壊しできます。それは、その壁に軽い石膏ボードや合板を使用している頻度が高いからです。このような壁を「内装壁」といいます。

ときとして下地に筋交いがあったり、太い木材で補強されていたりすると、取り壊しが難しくなるでしょう。これらは、建物の耐久性を上げるために使用されているからです。

取り壊しできない壁

建物を支えるための壁は取り壊しできません。このような壁を「構造壁」といいます。構造壁は、その壁自体が柱と同じような働きをしているのが特徴です。その壁を取り除くことは、建物の強度を落とすことにつながるため、建物にダメージを与えるのです。ひどい場合は、建物が倒壊してしまうかもしれません。

マンションの壁の取り壊しが可能かどうかの見分け方

マンションの構造は、大きく分けて2種類あります。それが「壁式構造」と「ラーメン構造」です。

「壁式構造」とは、建物を壁全体で支えている構造を指します。この建物の場合、至るところにある壁が建物を支える重要な働きをしているため、取り壊せません。

「ラーメン構造」は、柱と壁を支えている構造です。5階建て以上の建物であれば、ラーメン構造で建てられていることが多いと判断して良いでしょう。ラーメン構造の場合、取り壊せる壁は多いのですが、素人判断ではなく、確実に専門家に確認をしてもらうようにしましょう。

壁を取り壊す工事を考えている場合、建物が壁式構造とラーメン構造のどちらの構造で建てられているかを調べてみることが第一です。その手っ取り早い方法として、建物の間取り図を用意することが挙げられます。

間取り図に描かれている部屋の四隅に、黒い四角で表された図形があれば、それは柱を表します。ラーメン構造になるので、この柱は取り壊せません。もしその黒い四角がなければ、壁式構造と判断して良いでしょう。

また、実際に壁を叩いてみるという方法もあります。叩いたときに出る音が高く響いた場合は、取り壊しできる壁、低くこもった音の場合は取り壊しできない壁と判断することが可能です。ただし、これに関しても素人が判断すると非常に危険ですので、専門家に任せるようにしましょう。

間仕切り壁を取り壊す際の注意点

リフォームをするうえで、間仕切り壁を取り壊す際には、ただ単純に壁を取り壊せば良いものではありません。建物には、さまざまな建材や設置物が至るところにあります。これに支障がない範囲で工事を行ったり、配線のルートを変えたりして、リフォームの作業を問題なく行わなければなりません。

次に、マンションで間仕切り壁を取り壊すリフォームを行う際に、注意をしなければならないことについて紹介します。

住人からの依頼の場合、事前の書類提出が行われているか

マンションの多くは、取り壊しできる部屋の壁が多く、リフォームを検討する住人がいるかもしれません。しかし、住人は勝手にその工事を行うことが不可能です。リフォームを行う旨を管理人に事前に相談したうえで、契約書が提出されていなければなりません。しかも、それはマンションで定められた管理規約の条件を満たしている必要があります。

管理規約や管理規定の中には、たとえば「スプリンクラー設備などの消防設備に手を付けてはならない」「内壁に不燃材料や防炎の仕上げ材を使用すること」などといった取り決めも入っているケースもあるので、そのような制約をしっかりと確認しておく必要があるでしょう。

複数の工事をしなければならないことが多い

建物の中には、電気線や水道管、排気管など、さまざまなラインが走っています。間仕切り壁を取り壊して部屋を改造させる際に、それらのラインとぶつかることもあるのです。それが電気線であれば電気工事、水道管があれば水道工事の必要が出てきます。

間仕切り壁のリフォームの工事を考えるときには、そのような複数の工事が必要になってしまうのかどうかを確認しましょう。あらかじめそれらのラインの配置を図面などで確認したり、コンセントの位置や照明のスイッチの位置など、新しい間取りのイメージを具体化させたりする必要があります。

さらに、たとえばコンセントの位置を変更した場合、現在置いている場所で家電製品が使えるかどうかの確認も必要です。また場合によっては、家具の場所を変更しなければならないケースも起こってくるでしょう。

費用面でも、単純に間仕切り壁の取り壊し費用よりも、追加した別の工事の方が高くなる場合もあります。

リフォーム業者を吟味する

リフォームが成功するかどうかは、それを手がけるリフォーム業者によるところが大きいでしょう。リフォーム業者には、それぞれに得意分野と不得意分野が大なり小なりあります。間仕切り壁を取り壊すリフォームの場合、同時に内装の施工実績が豊富な業者を選ぶと、ほぼ間違いはないでしょう。

業者の良し悪しを判断する方法として「公式サイトが頻繁に更新されており、中身が充実している業者を選ぶ」「口コミの内容が良い業者を選ぶ」「実際に依頼した人の感想を聞いて判断する」など、情報を収集してみるとわかる面もあります。

また、1つの業者だけを選ぶのではなく、複数の業者からの見積もり(相見積もり)を取り、納得のいく業者と契約を結ぶようにしましょう。

まとめ

間仕切り壁を取り壊し、うまく利用できていないスペースに手を付けることで、家の中のスペースをより有効活用できるようになります。新たな間取りにすれば、家をより住みやすい環境にすることが可能です。

しかしマンションの場合、規約や規定の範囲内で行う必要があります。また、建物の耐久性にも注意をしなければならない点も忘れてはなりません。

「株式会社NumberSecond」は、マンションのリフォームをはじめ、みなさまの住み心地の良い家づくりをサポートさせていただいております。とくにマンションのオーナー様におきましては、さまざまな規則などにより、複雑な手続きを経る必要があるでしょう。私たちはそのお手伝いをいたします。

もしリフォームについて悩みごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください。誠心誠意みなさまの疑問にお応えさせていただきます。