マンションに住んでいながら、部屋が便利になるようにリフォームをしたいという方もいるでしょう。賃貸住宅でのリフォームには一定の制約がありますが、うまくやれば使いやすく、スッキリした部屋に変えられます。とくに間取り変更によって、理想的な部屋に近づけられるでしょう。

今回は、マンション住まいで間取り変更を考える方のため、リフォームのポイントをまとめました。こちらを参考にすれば、マンションでの間取り変更により、理想の暮らしを実現できるでしょう。

最近はマンションでも間取り変更リフォームが可能

従来は、マンションにおけるリフォームは難しいとされてきました。しかし最近では、間取り変更をともなう本格的なリフォームを認めるケースもあります。

社会の発展にともない、築年数の長い賃貸物件が増えてきたことが理由のひとつです。また、高齢化社会によって、バリアフリーのニーズも見られます。以上から、マンションの規約を見直す事業者が現れました。そのため、時代の変化によって、賃貸住宅でも本格的なリフォームを受け入れる管理会社や大家さんが見られるのでしょう。

たとえば最近のマンションでは、柱や壁を壊すリフォームを認めるケースがあります。ほかにもサッシ交換や、部屋の出入口変更などもある状況です。

一方で、マンションのリフォームの制約はまだ根強いといえます。施工可能なのは、専用部分が原則です。オートロックつきインターホンのような共用部分のリフォームは、住民の一存ではできません。お住まいのマンションの規約や構造に従いながら、リフォームプランを決めましょう。

マンションの間取り変更リフォームの決め方

マンションの間取りを変えたい場合、リフォームプランの決め方にルールを設けましょう。水回りは、とくに慎重に決めたいところです。ほかにも、部屋全体の劣化が目立つなど、リフォームをすべきタイミングを事前に確かめてください。

具体的なプラン決定は、施工事例を参照するのがおすすめです。リフォームの決め方について、以下で3点を挙げます。

水回りはタイミングから慎重に決めよう

水回りのリフォームは、タイミングから慎重に決めてください。劣化度合いによっては、手遅れになるかもしれません。その場合は、修理によって余分な金額がかかってしまいます。

水回りは、配管の劣化などが目に見えづらいです。腐食などによる水漏れや機能不全などのリスクに注意しなければなりません。リフォームを思いついたら、まずは業者に水回りを確かめてもらうのがよいでしょう。

また、水回りの位置は変えられない可能性があります。変えられたとしても、配管の組み直しなどでコストが高くなるかもしれません。以上から、間取り変更の前は水回りのチェックが重要です。間取り変更とともに水回りの劣化改善を済ませれば、新しい暮らしでのトラブルを防げるでしょう。

部屋全体の劣化が多くなってきたらリフォームを考えよう

水回り以外でも、部屋全体の劣化が目立ってきたらリフォームを考えましょう。ただ部屋をきれいにするだけでなく、このタイミングで間取り変更をするチャンスです。資金に余裕があれば、本格的に部屋を作り替えてもよいでしょう。

部屋の劣化は、クロスや天井、フローリングなどのダメージが代表例といえます。部屋の基本的な部分を張り替えるだけでなく、これに乗じて間取りを新しくしてもよいでしょう。仕切りの撤去により複数の部屋をひとつの広いスペースとしたり、間仕切りの導入で部屋数を増やしたりできます。

部屋を新調するときは、ライフスタイルの変化に応じて間取りを考え直すとよいでしょう。

施工事例を参考にする

マンションの間取りを変えるときは、施工事例を参考にしてみてください。間取り変更は、本格的な施工内容が予想されます。失敗しないためにも、実際の施工例からイメージをつかんでおきましょう。

たとえばキッチンと洋室に仕切りがある場合、そこを取り除いて広大なリビングにできます。リビングと和室をひとつの空間にまとめることでも、ゆったりと広いスペースを作れるでしょう。施工事例の参照は、リフォームのアイデアを作るきっかけになります。

リフォーム成功のポイント

マンションの間取り変更をともなうリフォームについて、成功のポイントをまとめました。まずは住環境の欠点を整理し、そこの改善を優先してください。また使いやすいように、スッキリと見せられる間取りや新しい用途を考えてみましょう。

以上を踏まえて、間取り変更の成功のポイントを紹介します。

住環境の欠点を整理して改善する

住環境の改善には、欠点を洗い出しましょう。欠点の解決を優先するだけで、住みよい暮らしに近づけます。とくに居住者の高齢化が気になる場合は、バリアフリーを積極的に取り入れたいところです。間取り変更を考える以上、誰もが住みやすい部屋作りを目指してください。

たとえば、部屋の特定箇所に段差があれば、平面に直してみてください。ほかにも、収納スペースが少なく、物があふれる場合は、片づけられる場所を足しましょう。このような取り組みだけでも、部屋をスッキリと見せられ、安心して暮らせます。

このように、マンションの間取り変更では、もとの状況の分析から始めてみてください。

部屋をスッキリと見せられる間取りを考える

マンションの部屋の間取りを変えるときは、スッキリした見た目を目指してみてください。見晴らしのよい空間を目指せば、物が多くてもきれいな部屋に仕上げられます。

たとえば収納スペースの追加により、物を片づけやすくなるでしょう。散らかりをなくすことで、開放感を得られます。余分な生活感を取り除けば、住んでいて気持ちよい部屋を目指せるでしょう。

物が片づかなかったり、堅苦しかったりするのも、もともとの間取りのせいかもしれません。こちらを見直せば、部屋に対するイメージを変えられるでしょう。

ライフスタイルの変化に応じて部屋の用途を変えてみよう

ライフスタイルの変化に応じた間取り変更も考えられます。同じ部屋を長く使っていると、子どもの成長や両親の高齢化が訪れるからです。環境の変化に応じて、新しい間取りを手に入れるのもよいでしょう。

たとえば、成人した子どもが家族から自立した場合、子ども部屋は空室になるでしょう。部屋の仕切りを取り除いて、ほかのスペースにつなげる方法が考えられます。子どもの同意を得れば、収納スペースなどに作り替えてもよいでしょう。

マンションでも長く住んでいれば、生活状況に応じた間取り変更も選択肢です。暮らし方が変われば、間取りをそこに合わせてもよいでしょう。

マンションの間取り変更における注意点

マンションの間取り変更は本格的な施工になるため、注意点があります。施工の可能性を確かめるためにも、部屋の特徴は事前につかんでおきましょう。構造上、工事ができない部分が見つかるかもしれません。リフォームには本格的な予算を要するため、お金のマネジメントも重要です。

間取り変更をともなうリフォームについて、以下で3つの注意点をまとめました。

部屋の特徴を事前に把握しよう

マンションに住んでいながら間取りを変えるリフォームを考える場合、部屋の特徴の把握から始めることが重要です。とくに、キッチンのグレードや部屋の素材をひととおり調べておきましょう。

たとえば、キッチンによっては高級素材が見られます。リフォーム費用を抑えるため、普及グレードでおしゃれなものの導入もあるでしょう。

住宅の素材によって、メンテナンスの方法が違う点にも注意です。壁やフローリングを張り替えるなら、耐久性に優れており、維持管理がしやすいものを取り入れてみてください。このように、部屋の特徴をくまなく確かめ、それに応じたリフォームプランを考えましょう。

構造上工事ができない可能性に注意

次の注意点は、構造上の問題です。そもそも間取り変更が難しい仕組みだと、注文できないおそれもあります。たとえば、壁にも撤去できるものとそうでないものがあるのです。取り除けないことで、間取りを変えられない可能性もあることに注意しましょう。さらに水回りも、構造上移動が難しいかもしれません。

以上から、間取り変更では施工可能な範囲をあらかじめ確かめておきましょう。

予算管理を忘れずに

間取り変更では予算の高騰が想定されるため、お金のマネジメントが重要です。最初に支払可能な範囲を決めておきましょう。そのなかで、間取り変更の優先事項を定めてみてください。

予算オーバーになると、当初の計画どおりに施工できない可能性もあります。間取り変更や素材変更の一部をあきらめることにもなるでしょう。予算と施工内容のバランスが重要です。

まとめ

マンションのリフォームによっては、間取り変更の希望もあるでしょう。この場合は、適切な予算管理と施工可能な範囲の把握が欠かせません。以上を踏まえて、リフォームを進めてみてください。

「株式会社NumberSecond」では、東京都港区の青山を中心に、リフォームを取扱中です。マンションにお住まいの方でも、間取り変更や水回りのリフォームに対応いたします。気になることがあれば、ぜひご連絡ください。