2023年02月26日

マンションの床をリフォームするときの注意点や工事の内容をご紹介

マンションの床をリフォームするときの注意点や工事の内容をご紹介

マンションが築後年数を重ねて床が古くなった場合、新たに床を大掛かりにリフォームする必要が出てきます。一般住宅とは違い多くの住民が関係するうえに、マンションならではの性質を考慮したうえで工事を計画し、進めていかなければなりません。

ここでは、マンションの床をリフォームする際に注意をしなければならないことや、リフォーム工事の形態についてご紹介します。

マンションにおける床のリフォームの注意点

マンションの床のリフォームを行う場合、集合住宅という性質上、それに関する注意点にも気をつけなければなりません。また、こまかな規約や規定があるため、それに適合する作業を進めていくことが重要です。まず、リフォームに取り組む前に、事前に把握・確認をしておくべきことについてご紹介します。

管理組合の事前の同意がなければリフォームできない

集合住宅としてのマンションには、住人が快適に住むために定められた管理規約があります。その中には、リフォームに関する決まりも含まれているため、リフォームを行ううえでの制限や区別、禁止事項などを守りながらリフォームの作業を行わなければなりません。

リフォームを行う際は、事前に管理組合にリフォームの工事申請の提出が必要です。それを受けた管理組合は、リフォーム工事の内容が管理規約の基準を満たすものかどうかなどの確認をします。もしその内容で違反する内容が含まれていれば、許可を取り消されることもあるのです。

また、工事中の住人の環境や工事が住人に与える影響を把握し、事前に住民にそれらを周知させなければなりません。

なお、工事申請には「工事申請書」「設計図」「工事仕様書」「工程表」、場合によってはこれらの他に住民の同意書も必要となります。

遮音等級に注意する

マンションはとくに都市部でその数を増やし、マンションに住む人が徐々に増えてきました。マンションは多くの人が住む場所であるため、それだけに音の問題は無視できない要素です。マンションで快適に住むためには、上の階に住む人の出す音が気になったり、隣の部屋の物音が気になったりするようでは、住人もストレスを覚えるでしょう。

そもそも音は、空気の振動によって伝わる「空気音」と、固体を通して伝わってくる「固体音」があります。たとえば、住人の声やテレビの音が聞こえてくるのは空気音、隣接する部屋から聞こえてくるピアノの音やドアの開閉音、上の階の人が床に荷物を下ろしたときの音などは固体音です。

建築界では、床などの打音の防音レベルとしての遮音性能を表す「L値」といった指標が使われています。そのL値は、さらに軽いものを落としたときに使われるLL値と、重いものを落としたときに使われるLH値の2種類に分かれるのです。また一方で、上の階で発生した音が下の階でどの程度聞こえるかの段階を、「L等級」という尺度を用いることもあります。

L値は「L-40」や「L-55」などと、40から80までの5刻みの数値をつけて表すのが特徴です。その数字が小さいほど、遮音性能が優れているという意味になります。また、L等級は遮音性能が良い順に「特級」「1級」「2級」「3級」「級外」と分類されるのです。

しかし、L値については、その建物の構造や材質によって多少の誤差が起きます。そのため、あくまでも「推定値」として扱うのが一般的です。

マンションの床のリフォームをするうえで、この遮音等級の条件を満たす性能や材質の建材を選ぶように定められています。

大規模なリフォームを行う場合、事前に住民の同意を得ること

ひとたびリフォームの工事が始まると、工事をするときの音やトラックなどの音といった騒音がします。大規模なリフォームの場合は、長い間にわたり騒音がするため、住人の住環境に影響を及ぼしてしまうのです。もちろん住人のための工事ですが、事前に住人の同意を取る必要があります。

マンションの管理者は、関係する住人に対して丁寧に挨拶回りをしておいた方が、トラブルも起きにくいでしょう。住人に理解を求めると同時に、むしろ住人の協力を得やすくなります。

フローリングの種類

一口にフローリングといっても、さまざまな材質を利用したものがあり、それぞれ長所や短所があります。それを把握したうえで、マンションに必要と思われるフローリングのもつ性質を照らし合わせながら、適切なタイミングでリフォームを行うようにしましょう。素材にはいくつかの種類がありますので、次にその種類について紹介します。

無垢材の性質

フローリングも今では種類も多くなりましたが、大きく分けると「無垢」と「複合」の2つのタイプがあります。

まず無垢材とは、自然の状態で切り出された木材のことです。無垢材は、他の材木と組み合わせるのではなく、無垢材単独でそのまま用いるのが一般的といえます。そのため、無垢材の別名は「単層フローリング」です。

無垢材のメリットは、自然のまま用いている材木であるため、質感や肌触りが良い点にあります。そして、自然の木のように、湿度をうまく調整する働きがあるのです。さらに、自然の木のもつ癒やしや安らぎを人に与えられるため、それが人気の理由の一つともいえます。

一方で調湿性に長けているがゆえに、材木が膨張や収縮といった変化を起こしやすい点が特徴です。そのため、反ってしまったり、材木がずれてしまったりするというデメリットがあります。また、無垢材は傷に弱いので、丁寧に扱うようにしましょう。

無垢材は、自然な状態で切り出される材木であるため、他の加工をして作る材木よりも希少です。この材木を選ぶと、費用が高めになります。

複層フローリングの性質

複合フローリングは、他にも「複層フローリング」「合板」などの別名があります。この材木は、複数の異なる材木を合わせて作られるものです。複合フローリングは合板であるため、板の反りや膨張・収縮の変化が起こりづらく、安定しやすいのが特徴といえます。

また、傷やへこみが起きにくいため、多少傷がつくと考えられる場所で使用しようと考える人も多いでしょう。さらに、さまざまな質感や模様に加工しやすいため、多くの場面で用いられます。

一方の複合フローリングは、傷が一度つくと補修が難しいです。無垢材のような調湿効果が期待できない点もデメリットといえるでしょう。

マンションの床の工法

マンションは一般の住宅と違い、多くの人が居住するため、周辺の住人の音や振動への対策を施工の段階で行っていなければいけません。そこで、マンションの床に求められる条件が高くなります。それを満たす工法が主に2つあり、それらがマンションの床工事の主流です。次にそれらの工法について、ご紹介します。

直貼り工法

直貼り工法とは、コンクリートの床の上に、直接床材を敷き詰める方法です。リフォームとなると、まずもともと床材であったものを剥がし、そこで塗布されていた接着剤を剥がします。その作業を終えてから、新たに接着剤を塗り、その上から新しい床材(フローリング)を敷いていくのです。

古い材料を取り除く作業がある分、工期が長くなってしまいます。けれども、コンクリートの床から上側の建材全般を新しくできるので、きれいな仕上がりが期待できるでしょう。

重ね張り工法

既存の床材の上から、新しい床材を敷き詰める工法です。直貼り工法と比べて、古い床材や接着剤を取り除く作業が必要ない分、費用も安く工期も短くてすみます。

また、床が二重構造になり、強度や防音効果が上がるのもメリットです。デメリットとしては、従来の床材を撤去しないことで、床の高さが高くなり、敷居や周辺の建材・家具との高さの差が生まれてしまう点が挙げられます。

根太(ねだ)工法

根太工法とは、コンクリートの床面の上に角材を縦横に張り巡らせて床材の敷く場所を作ってから、その上に床材を並べていく工法です。この工法は、家や人、家具などの重さをうまくそれぞれの角材に分散させます。地震や台風のときには、耐震性や耐久性を見せるでしょう。

また、床材の下にスペースができるので、通気性に優れています。デメリットとしては、工費が高くなりがちであることと、工期がある程度かかることです。

剛床工法

根太工法で使用する縦・横のうち、片方の床材のすぐ真下に敷く角材(根太)なしで、床材を敷く方法です。その方法から「根太レス工法」という別名もあります。剛床工法のメリットは、水平方向に働く力に対して強いので、自然災害が起きても歪みにくいことです。また、他の工法に比べ、この工事に必要な建材が少ないため、費用や工期が少ないというメリットがあります。

一方のデメリットは、床が低くなりがちなので、通気性の悪い点です。カビが生えやすかったり、材木が腐りやすかったりすることもあるでしょう。また、この工法は基礎部分と床材が太鼓の皮のような働きをして、逆に音を増幅させてしまいます。

まとめ

マンションのリフォームをするうえで、床のリフォームによってマンションはきれいによみがえり、住人の生活も一気に快適となることでしょう。このリフォーム工事を行う際に、マンションならではの計画性が必要です。また、建材や工法の違いもその後の住人の住みやすさにつながる重要な要素ですので、慎重に選びましょう。

「株式会社NumberSecond」は、マンションのリフォームのお世話もさせていただいております。床のリフォームについても、ご相談をお受けいたします。何か疑問などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。誠心誠意お応えいたします。