2023年02月26日

マンションの壁紙のリフォームはいつ行う?壁紙の種類と特徴もご紹介

マンションの壁紙のリフォームはいつ行う?壁紙の種類と特徴もご紹介

家の素材の中でも、とくにその雰囲気を左右するといわれる壁紙(クロス)は、たびたび古くなるものです。古めかしくなったり汚れが目立つようになったりすると、家の魅力も半減してしまいます。

ここでは、マンションの壁紙のリフォームについて詳しく紹介しますので、参考にしてみてください。

壁紙を張り替える目安

マンションであれば、どの部屋もきれいにしておきたいものです。マンションの住人だけでなく、住人を訪れるさまざまな人はそれを見ることになります。マンションがいつまでも新しく清潔である印象をもち続けることで、マンションの評判は良くなるでしょう。家の印象を強く左右する壁紙について説明しますので、確認してみましょう。

壁紙の耐用年数

一般的にマンションの壁紙の張り替え時期は、前に貼り替えてから5年~10年を目安とするといわれています。ただし、ビリビリに破れるところまでいかなかったとしても、劣化が見られる場合は張り替えた方が良いでしょう。たとえば、日焼け・色のくすみ・臭いがついたりしていれば、劣化しているといえます。

壁紙が劣化する原因

壁紙は、日々劣化が進んでいきます。もちろん日焼けや破れなどの要因で、劣化するときもあるでしょう。ただし、それ以外の自然な形での劣化の場合、その原因は壁紙で使われている特定の原料が収縮を起こすことによって、劣化していくのです。

壁紙自体の劣化が進んでいきますが、それと同時にその壁紙を固定させている接着剤の成分も劣化し、徐々に剥がしづらくなっていきます。ひどいときには、壁紙を劣化したまま長く放置していたあとで張り替えを行った際、その接着剤を剥がす工程で壁に傷をつけてしまったというケースもあるのです。そうでなくとも、劣化が進むほど接着剤を剥がす手間と費用は高くなっていきますので、メンテナンスを怠って良いことはありません。

壁紙(クロス)の種類

壁紙(クロス)には、さまざまな種類のものがあります。これは家の構造や特性、色合いや部屋の雰囲気などによって決まるでしょう。壁紙のリフォームをするとなれば、まずはどのような種類の壁紙が存在し、どれがその部屋に適しているのかを知っておけば、選択で間違えることはないでしょう。次に、壁紙の種類についてご紹介します。

ビニールクロス

ビニールクロスは、多くの住宅で使用されています。塩化ビニール樹脂などを主原料とし、ビニールシートに紙などを裏打ちしたものです。ビニールが原料であるため、さまざまな色や凹凸加減のシートを製造することが容易にできます。そのため、価格は安く求めやすいでしょう。また、部屋に合ったデザインの壁紙を探すのもおすすめです。

ビニールクロスは、耐久性・耐水性があります。そのため、油汚れやマジックなどの落書きも、シートを通すことなく拭き取ってきれいにすることが可能です。ただし、原料の中にホルムアルデヒドという有害物質が使用されている点には、注意しなければなりません。近年では、それをクリアできるように研究も進められています。

紙クロス

紙クロスは、どちらかといえば欧米で使用されていることが多く、プリント柄として販売されているのが一般的です。日本ではそれらに加え、和紙やさまざまな材質の壁紙が作られており、不思議な雰囲気を出せるような壁紙も見かけられます。

紙クロスは音を吸収したり、空気を通したりする働きがあり、落ち着いた環境を作るのに最適です。落ち着き・柔らかさ・鮮やかさ・上品さや高級感など、その色合いや柄によってさまざまな雰囲気を出せるのが紙クロスの強みでしょう。

紙クロスは、経年劣化の仕方が大きいため、最初に貼る作業ではかなり繊細な作業をすることが求められます。そのため、ある程度の経験が必要とされるのです。また紙製ですから、撥水性や耐水性に乏しく、液体の汚れがつきやすく目立ちやすいというデメリットがあります。

織物クロス(布クロス)

織物クロス(布クロス)は、自然の繊維や化学繊維を用いて作られる壁紙です。その壁紙は高級感や重厚感があり、公共の施設やホールなどで使用されていることが多いでしょう。繊維でできているため、壁紙としては破れにくかったり、水の影響を受けにくかったりという性質があります。また調湿性が高く、快適な空間を作ることが可能です。

しかし、防火性には弱く、使用する場所は考えなければならないでしょう。また他の素材と比べて、扱っている店舗や業者がまだ少ないため、選びにくい状況です。

木質系壁紙

木質系の壁紙は、天然の木やコルクを薄くスライスしたものに、紙やアルミを裏打ちして作られる壁紙です。木のぬくもりの雰囲気を前面に出せるので、日本の住宅に向いています。また、おしゃれ感も与えますので、インテリアに凝ってみても楽しめるでしょう。

ただ、この種類こそまだ普及はしていないため、高額です。そこで、中には全面でなく、どこか大切な部分だけ使用する壁紙(アクセントクロス)として利用する方もいらっしゃいます。

無機質系壁紙(珪藻土または漆喰)

無機質系壁紙は、自然の土やセラミック、ガラス繊維などが原料です。珪藻土や漆喰のような無機質の素材をベースにした壁紙であるため、ざらざらとした感触で調湿性や消臭効果が多少あります。ただし、見る人によっては、無機質系壁紙はやや見劣りして見えてしまうところがあるでしょう。

壁紙を貼るときは、下地の凹凸に影響されやすいので、しっかりとした業者に施工してもらうのがポイントです。

オレフィン壁紙

オレフィン壁紙は、ポリエチレン・ポリプロピレンといったプラスチックからなる物質なので、ビニールクロスと近い性質です。たとえば耐水性があるので、水拭きで掃除をすれば良く、表面が強いので傷がつきにくい面もあります。

焼却した場合に有毒ガスが発生しないことから、子ども部屋の素材として使うのに適しているでしょう。しかし、ビニールクロスほど普及はしておらず、まだ価格が高い状態です。

壁紙のもつ効果

壁紙は、ただ単に壁に貼り付けられているだけではありません。常にその家や部屋という空間を守り、雰囲気を作り出すという点で、かなり重要な役割を果たしているといえます。壁紙のリフォームの際に、どの壁紙が最もそのマンションに適しているのかを知っていれば、壁紙を失敗せずに選べるでしょう。次に、壁紙のもつ効果についてご紹介します。

壁紙のもつ機能

近年では、壁紙に関して、機能面で優れているものが選ばれる傾向が強くなってきました。機能的な面を壁紙に対して求めることにより、部屋がより快適な空間に変化するのです。

まず一つに、汚れの防止や抗菌の働きをする機能が挙げられます。いつまでも壁紙をきれいに保つことが、家の中の雰囲気を良く保つことにつながるのです。

次に、耐久性が挙げられます。少しのことで変質をしたり破損をしたりする壁紙では、またすぐにリフォームをし直さなければなりません。そのため、できるだけ長持ちする壁紙を使用する必要があります。

3番目に消臭性です。ペット臭・タバコ臭・食べ物の臭いなどは、生活するうえでの大敵でしょう。ある意味、密閉された空間内で気になってしまう臭いも、きれいにする機能をもった壁紙があれば重宝されるでしょう。

そして、調湿性です。日本は湿度が高い地域なので、気象条件によっては非常に過ごしにくい環境となってしまいます。湿度が高ければ、誰もが不快に感じるでしょう。空気清浄機やエアコンを使用すれば効果的ですが、建材がある程度その働きを担ってくれるならば、非常に助かる存在となります。

色の効果

壁紙は、色による影響力が大きくなります。たとえばざっくりいうと、暖色系と寒色系の違いや濃い色と淡い色など、その程度によって部屋に与える印象は大きく異なるでしょう。赤やオレンジといった暖色系は、温かみやエネルギーを与える色となります。

それに対して、青や青緑などの寒色系は、落ち着いた雰囲気や冷静さを与えるため、興奮を抑えてストレスを軽減するような効果もあるのです。さらに、緑やピンクなどの中性色と分類される色は、リラックス効果があります。

ケースとして多いのは、ホワイトやブラックでしょう。ホワイトは清潔感や透明感を与え、部屋を明るく見せることが可能です。それに対して、ブラックは重量感のある色なので、威厳や高級感をもたせられます。また他の色を強調させるときにも、ブラックは用いられるのです。

より良い壁紙を選ぶために

壁紙をリフォームするときには、さまざまな見本を見比べて検討をすることになります。今はさまざまな種類の壁紙が扱われているために、見れば見るほど迷ってしまうでしょう。それで振り回されることなく、最も部屋にフィットするものを選ぶために、次の点に気をつける必要があります。

まず、どのような部屋にしたいのかというイメージを固めることです。設計段階で理想とする部屋のレイアウトや構想をしっかりもっていれば、うまく取捨選択できるでしょう。また、どのような部屋にするかのイメージがとくにない方は、ネットや雑誌などを見て自分のイメージに近いものを探して見るのがおすすめです。

まとめ

壁紙は、その部屋の雰囲気を大きく左右する建材の一つです。また、さまざまな材質や色・デザインのものが数多く出回っています。じっくりとあらゆるものを調べて、イメージ通りの部屋となるようなリフォームができるように、研究してみましょう。

「株式会社NumberSecond」は、そのようなマンションの壁紙のリフォームに必要なさまざまな素材について、みなさまの疑問やお悩みにお応えします。建材や壁紙の素材選びなど、ご希望でしたら提案させていただきます。どうぞお気軽にお問い合わせください。